- 略歴
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- 2006年
- 韓国チョソン大学歯科大学歯学部卒業
- 2015年
- 東京医科歯科大学院 医歯学総合研究科博士課程
インプラント・口腔再生医学分野 卒業
- 2011年〜
- 東京医科歯科大学 インプラント外来 入局
- 2020年〜
- 医)協立歯科クリニークデュボワ入社
- 2022年
- 昭和大学歯科病院インプラントセンター 非常勤講師
- 2024年
- 日本歯科大学附属病院 日本大学・デュボワ 臨床講師
歯科医師を目指したきっかけは?
きっかけはないですね(笑)
自分自身の意思ではなく大学受験の試験結果が良く、学校や親からの薦めで歯学部に入学することになりました。韓国では職業として漢方医に就くことが最も難しく、2番目に歯科医師、3番目に医師ということで、この成績であれば絶対目指した方がいいよ!と周りに流されました。
大学卒業後に歯科医師として働き始めましたが、やはり自分がなりたかった職業ではなかったのでやりがいや目標が見いだせず生活する術として何となく仕事をこなしていました。しかしこのままではいけないと思い、ボランティア団体での活動を始めてみたんです。その活動としてはホームレスの方への健診や幼稚園でのTBI指導の活動を行い、自分自身を追い込み模索していた時期もありましたね。
そんな時環境を変えるためにも、と思い日本へ来ました。
東京医科歯科大学に入り先輩に付いている期間での、オールオン4の治療患者さんに出会えたことは大きかったと今でも鮮明に覚えています。
その方は入れ歯での生活で自信を失い、外出や人との関わりに消極的になっていたんです。
それが治療を終え快適に過ごせるようになったことで旅行や食事を楽しむようになれ、また本来の笑顔を取り戻せたことを本人もご家族もとても喜ぶ姿が印象的でした。
その笑顔を見たときに歯科医師って素敵な職業なんじゃないかな…恥ずかしい話ですがこの時初めて本当の歯科医師を志した瞬間だったのかもしれません。
デュボワと他の歯科との違いは?
院長がつくり上げている組織力だと思います。
プロの集団というイメージで、各専門医や歯科衛生士が独立して診療しているんですが治療計画に沿って連携し1人のゲストをサポートしている体制がどの医院とも異なるところだと感じています。私もデュボワでの1ピースとして診療に携わることに責任を感じますが、逆に自分の役割に集中できるよい環境だと思っています。
ゲストに対して特に気をつけていることは?
デュボワだけではなく日本で働くことで心がけていることがあり、私が韓国人ということで不安を与えないようにコミュニケーションの言葉のニュアンスや治療時の日本人の感覚を強く意識するようにしています。
また働くうえで相手から愛されたいとは常に思うので、日本人よりもより配慮が必要ですし相手を観察し些細なことに気づくことを大切にしています。
デュボワのゲストは特に自身の治療への意識も高い方が多く、私の説明を理解しようとしてくださいますし信頼関係を築いていけるゲストの方にもとても恵まれていますね。
今後の歯科界へ
これまでそんな大きなことは考えたことはなかったんです。
しかし院長と出会って今後の医療業界について、そして歯科医療について広い視野で考えられていることにとても刺激を受けました。私ももっと視野を広め様々な視点で歯科分野の発展に携わっていきたいと思います。
またインプラント専門医として20年前のインプラントに不具合が出た時や加齢に伴う口腔内の変化にも常に対応できるような知識と技術を得ることの重要性を感じていると共に昨今SNSなどでの様々な誤った情報を皆さんに正しく理解してもらう役割を果たしていきたいと思います。