デュボワのパブリックエデュケーション活動

「先行投資」で虫歯・歯周病を制圧する

2005年4月20日 ファイナンシャルジャパン 2005年6月号掲載

治療前のカウンセリングが重要

審美歯科治療というと、外面だけを美しく整える治療と思われがちだが、デュボワの概念はそれとはまったく異なる。 「究極の審美とは、自分が持って生まれた歯を白いまま、美しい形で生涯保ち続けることです。歯を人工的に白くしたり、歯を抜いて矯正することが審美だと思っている人がいますが、そうではありません。われわれは天然の歯と変わらないものを作る技術を持っています。しかし、それと天然の歯を比較して、どちらがいいかということです。どんなにいいセラミックで20年以上もつ歯を作れたとしても、天然歯のように唾液で再石灰化されるわけでも、神経が通うわけでもありませんからね」 デュボワでは、こうした審美歯科に対する誤った認識をただし、ゲストにとっての真のソリューションを提案することから、ゲストとの対話が始まる。そしてまず行われるのは医師によるカウンセリングである。 「まず相談内容や症状をじっくり聞きます。たとえば、歯が欠けてみっともないからすぐに治してほぢいという場合でも、どうしてかけたのかをまず考えていく。殴られたとか事故の場合は別ですが、過去に遡って聞けば根本原因が何かわかる。その上で治療方法を考えなければ、また同じことをくり返してしまうわけです」 カウンセリング後は、口腔内のすみずみまで精密検査を行う。口内細菌も最低七種、歯周病菌五種類と虫歯の原因菌二種類を調べる。細菌の種類は他にもあるが、代表的な細菌を調べることで、だいたいの傾向がわかってくるそうだ。 それらの検査結果をもとに、ようやく治療計画が提案される。また、ゲストは検査結果により、A(健康レベル)、B(半健康レベル)、C(疾患レベル)の3つのカテゴリーに分けられ、それぞれに合った治療計画が提案される。

歯科医師と歯科衛生士が台頭な立場で長くサポート

治療では、まず口内細菌を除去する予防(リスクコントロール)が優先して行われる。口腔内の状態がよくなったら、治療に進む。治療にはゲスト1人に対して、最低4人から6人の医師が携わるという。外科、矯正、歯科麻酔など、それぞれの専門医がいて状態に応じた治療を適宜行うのである。 そうした計画治療を総合診断医がコントロールする。歯科衛生士は通常、医師の指導の下で助手を行う印象だが、デュボワでは独立して仕事を任されている。医師のカウンセリング後、窓口となってゲストともっとも長い時間付き合うのは、この歯科衛生士となる。 「私たちはゲストに、ご自身の身体という組織を運営する代表者という意識を持って取り組んでいただくよう、アプローチします。どんなに高度な医療を提供しても、ご自身のやる気がなければ、よくはなりませんし、健康状態を維持することもできません。それに対して、ゲストのモチベーションが落ちないようにサポートしていくのは特別なトレーニングを受けたデュボワの歯科衛生士です」 治療後は定期的なチェックとクリーニング。ゲストの生活習慣にも留意しなければならない。 「生活習慣でもっとも大切なのは食事回数。おやつを含めて1日4回までとし、食後はすぐに歯を磨く。それ以上間食をしても、歯を磨けばかまいませんが、食べていない時間に歯は石灰化しやすいので、間食は少ないほうがいい」 ちょっと飲むくらいなら、かまわないだとうと思うかもしれないが、実はコーヒーやジュースなどが一番いけないという。 「歯が再石灰化しやすいのは、口腔内のpH値が7位上のとき。唾液がよく出て歯をコーディングしてくれます。逆に危険なのはpH値が5,5以下の状態。食べたり飲んだりすると、口の中はすぐに5,5以下に落ちます。5,5以下の時間が24時間中12時間あれば、虫歯や歯周病のリスクはかなり高い。それ以上であれば、ほとんど確実に虫歯になるといえます」 だらだら間食を続けている口の中は、夏場の生ゴミを入れた三角コーナーと同じようなものとか。そう言われると、いかに危険か創造できるというもの。こうした指導も歯科衛生士が行う。

予防に投資し、歯を保つ

なにもかもが、今までの歯科医院では考えられないことばかりだが、それはサービス面においても同様だ。たとえば帝国ホテルプラザとの提携により実現した宿泊治療プラン。長時間の治療や手術を、宿泊しながら一気に完了させることができる。 またスタッフ全員がインカムを付けて、同時に院内の状況を把握できるとうシステムは、航空業界からの着想を得たものだとか。人づての確認作業と違い、間違いが起こらない。 こうしたホテル業界のホスピタリティや航空業界のリスクマネジメントといったノウハウを取り入れる発想はすべて中原院長による独自のもの。保険診療ではあり得ない魅力的なサービスばかりだが、費用はすべて自己負担。けっして安くない。 「これまでの修復作業を繰り返す歯科診療では、7年に一度は治療を行わなければならない。人生80年と考えても、1本の歯を10回くらいはくり返し治療していることになります。歯は、親知らずを入れないで28本ありますが、すべての治療をくり返していれば、生涯で何百万円という費用がかかるわけです」 それだけの費用をかけて最終的に入れ歯になるのは無駄な話だが、同じ費用を先に投資することで生涯、自前の歯を保てるとしたら、決して高い先行投資ではない。中原院長によればm細菌は意識の高い人が増えているという。 以前は5割り程度だった成約率が、2~3年前から9割を超えるようになったというのも、うなずける話である。この調子でいけば、デュボワにおいては20年後には虫歯や歯周病の患者はいなくなるという。 その頃には、歯のケアと美容、そしてリラクゼーションが狩主流になるとか。すでに未来を見据えてメディカルアロマセラピーやデント・フェイシャルマッサージなどのサービスも展開している。 どうやら白く美しい歯が芸能人だけの常識でなくなる日が、すぐそこまで来ているようだ。


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