デュボワのパブリックエデュケーション活動

『歯科』からはじまる『医科』 --進化論に基づく医療理念--

2014年2月26日

-恐竜は絶滅したが哺乳類は生き長らえた-

 3億7000万年前には両生類が誕生し、やがて陸上に住むさまざまな動物が登場してきます。2億3000万年前には爬虫類から進化した恐竜も誕生し、2億2000年前にはようやく哺乳類が登場することになります。やがてジュラシックパークでお馴染みの恐竜大繁栄期のジュラ紀を迎えます。そのころの哺乳類は恐竜におびえながら樹上や穴の中で暮らしていました。恐竜から進化した始祖鳥が登場したのもこの時期です。 6550万年前、ユカタン半島に直径10キロほどの小惑星が衝突しました。高さ300mの津波は世界中を襲い、衝突時の爆風と高熱により、地球上のほとんどの森林は焼き尽くされ、恐竜は絶滅し、陸も海もほとんどの生物は死に絶えてしまいました。しかし、恐竜におびえて穴の中で暮らしていた哺乳類だけは生き長らえたのでした。 実は、地球上ではこれまでも何度も大絶滅を繰り返してきいるのです。ある時は地球全体が凍り付くスノーボールアースによって、またある時は、地殻が滑り落ちてマントルやメタンガスが地上に一斉に吹き出すスーパープルームによって大絶滅が起こっているのです。人類の繁栄の陰にはこのような大絶滅の偶然の繰り返しも見逃せません。 このように生物の繁栄と絶滅を繰り返しながら、酸素0%二酸化炭素96%の原始大気から酸素21%二酸化炭素0.039%の現代の大気の割合に近づく過程で、その時々の環境の変化に適応出来た生物だけが進化し続けることが出来たということです。 こうした地球環境は、月や太陽のような地球に近い天体の影響ばかりではなく、木星や土星の存在、小惑星の衝突、時には地球自体の地殻変動により、気候の変動を余儀なくされました。しかし、これらのすべての偶然が重なることが人類誕生に繋がるのです。

-人類は地球上の新参者、しかしその進化の速度たるや-

 地球46億年の歴史を1年で見ると、700万年前にチンパンジーとの共通祖先から分岐した最初の人類であるサヘラントロプス・チャデンシスが誕生したのは、46億年の地球の歴史を1年に換算すると、12月31日午前10時40分にようやく人類の歴史は始まります。それから数多くの人類の種が共存して重なり合い、一部の系統は途絶えていきました。 現代人の腰痛になり易さの原因はこの頃始まった直立二足歩行との関係があり、がん細胞の増殖力が増した原因はこのころからの繁殖戦略の変化に伴う精子生成のための遺伝子の変化にあることもわかってきました。 250万年前のアウストラロピテクス・ガルヒは石器を使用した最初の人類と考えられています。道具による手先の器用さの発達は脳血管への負荷がかかり始めました。頭部の容量が短期間で急激に巨大化し、毛細血管が増大したのです。様々な運動による血流の変化は、体内の血管壁を厚くして守るように進化していきましたが、脳内は頭蓋骨で保護されていた為に血流が安定し、皮肉にも血管壁が薄いまま現代に至ってしまいました。脳卒中が人類に起き易い原因も進化の過程に見ることが出来るのです。 さらに、捕らえた獲物を石器で細かく切って食する習慣から噛む力は少なくてすむようになり、人類の顎も小さく進化し始めました。このことが声を作り出す空間を進化させ、人類が言語を使えるようになったと考えられています。 噛む力の減少により顎は小さくなる一方で、言語の発達で舌はそのままの大きさを維持しました。つまり小さい顎に大きな舌という現代人の睡眠時無呼吸症候群のルーツもこの時期に見ることが出来るのです。  79万年前に原人のグループであるホモ・エレクトスによってはじめて火の使用が始まります。これまで木の上や穴の中での暮らしも火を使うことで天敵から身を守ることが出来るようになり、やがて生食の生活から煮たり焼いたりといった料理を身につけた生活が始まりました。火の賜物である料理のお陰で、生肉で食べるより格段と消化が早くなり、やがて人類の消化器官の縮小が始まります。


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