症例ケース 03 顎変形症を治療したい。
顎変形症により左右であごのラインが全く異なる20代女性の症例です。
かつて顎変形症を治療しないまま差し歯を入れるなどの治療を受けられていたため、審美的な満足を得られないだけでなく、顎関節症を引き起こしたり、顎変形症を悪化させる恐れがありました。根本的な治療を行い、美しさと正しい機能を回復させる必要があります
治療計画 1 顎変形症を治療する前にやるべきこと
本症例では顎変形症だけでなく、歯がやや短いという先天的な特徴のもと差し歯などですでに咬み合わせを調整されていました。
顎変形症の治療をしないまま、差し歯などで咬み合わせを調整すると顎変形が解決しません。
顎変形症の治療を行う際、まず差し歯の撤去を行い、本来の形態に回復してから手術の前に「術前矯正」を行うことで治療の効果を最大化させることができます。
術前矯正をすることで、手術の効果が最大化されます。
初回カウンセリング(1時間) | ¥10,000 |
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精密検査(1時間) | ¥70,000 参考費用(※):前歯¥30,000、 臼歯込み¥50,000、矯正¥70,000 |
差し歯撤去 | ¥5,000~¥20,000×11本=¥85,000 材質、部位による費用の違いがあります。 |
仮歯 | ¥12,000×16本 |
術前・術後矯正 (期間:術前1年4ヶ月、術後5ヶ月) |
¥1,200,000 |
- 費用は全て税抜きとなります(受診当時の参考治療法ならびに参考価格です)。
- ※病状や治療の難易度によって期間や実際の費用が異なる場合があります。この他に基礎的な治療の必要(歯根や土台の治療など)があれば別途費用が掛かります。
治療計画 2 外科矯正(IVRO手術)により顎の変形を解消
術前矯正を行った後に、いよいよ顎変形症の原因である顎の変形を解消します。
具体的には外科矯正の一つであるIVRO手術を行いました。顎の骨を左右でカットし、適切な位置で再接着する手術方法です。IVROなどの外科手術はパートナーである専門病院で行います。
IVRO手術は神経などの重要部位を避けて捻転の解消が行えることと、顔の表面を傷つけない為手術痕が残らないなどのメリットがあります。
また、接合部分は骨同士が重なった状態なのでエラが張ったような印象を受けますが、自然と癒着が進み違和感は解消されます。
IVRO手術(大学病院にて保険適応) | 参考費用(※): ¥150,000~¥400,000+入院費用 |
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- 費用は全て税抜きとなります(受診当時の参考治療法ならびに参考価格です)。
- ※病状や治療の難易度によって期間や実際の費用が異なる場合があります。この他に基礎的な治療の必要(歯根や土台の治療など)があれば別途費用が掛かります。
治療計画 3 術後矯正で本来の顎のラインと歯並びを取り戻す
術後の矯正はもちろん仮歯での調整を定期的に行い、最適な咬み合わせをさらに追求します。
矯正後、オールセラミック・クラウンで審美性と機能の補完を行い施術が完了しました。
術後、15年にわたって年3回の定期健診・年一回のレントゲン撮影を行うなどのメンテナンスしていただいていますが不具合はありません。
捻転の解消により笑顔がとても美しくなり、非常に満足度の高い結果を得られました。
仮歯 | ¥12,000×25本 |
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オールセラミック・クラウン | ¥180,000×25本 |
- 費用は全て税抜きとなります(受診当時の参考治療法ならびに参考価格です)。